淡く、柔らかな花が重なりあう姿はまるで雲のようだった。
3月下旬、東京都調布市の都立神代植物公園ではサクラが徐々に咲きそろい、見ごろを迎えていた。数あるサクラの中で、同園の名前を冠した「ジンダイアケボノ」が、凜(りん)とした空気をまとって咲いていた。花弁の縁のピンク色がわずかに濃く、花が丸く固まって咲く様子はぼんぼりのように見える。
数奇な運命、来園者に愛された「かわいらしさ」
ジンダイアケボノは不思議な運命をたどったサクラだ。
記事の後半では、ジンダイアケボノ誕生の歴史と、全国に広がる今の物語を取り上げています
1912年、「日米友好のシ…